NVMe 【NVM Express】 Non-Volatile Memory Express

概要

NVMe(NVM Express)とは、コンピュータストレージ(外部記憶装置)を接続するための通信規格の一つで、拡張カードの接続などに用いられるPCI Expressストレージ用に転用したもの。

SATAなど従来の接続方式はハードディスクなど比較的読み書き速度の遅い製品を想定したもので、高速に読み書きできるフラッシュメモリを利用するSSDソリッドステートドライブ)にとっては通信速度が不十分で性能を発揮できないという問題があった。

NVMeではSSDの高速性を活かすため、データ転送を指示するのに必要なメッセージの送受信回数を減らしたり、実行待ちのコマンドを最大で65,536個まで貯めておけるようにするなどの手法で伝送効率を高めている。同時に多数のアクセス要求が発生するサーバなどの用途で特に高い性能を発揮できるようになっている。

NVMeでは物理層の接続仕様は直接規定しておらず、PCI Express拡張カードSSD実装した製品や、SATAドライブと共通の2.5インチドライブにU.2コネクタを組み合わせた製品、M.2コネクタを備えた製品、EDSFF(Enterprise and Data Center Standard Form Factor)規格の製品などがある。

(2023.8.16更新)

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この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
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