GUIDパーティションテーブル 【GPT】 GUID Partition Table
概要
GUIDパーティションテーブル(GPT)とは、ハードディスクなどの外部記憶装置のパーティション管理方式の一つ。UEFI方式のマザーボードが標準で対応しており、2TB(テラバイト)以上の領域を扱うことができる。従来のMBR(Master Boot Record:マスターブートレコード)に代わるもので、装置内を複数のパーティション(領域)に分割した際に、どのように分割されているかを媒体上の管理領域に記録する方式を定めている。MBRでは2TB(正確には2TiB)を超える領域を扱えないが、GUIDパーティションテーブルでは仕様上8ZB(ゼタバイト/正確には8ZiB)まで管理できる。
GUIDパーティションテーブルは米インテル(Intel)社がBIOSに代わるハードウェア制御仕様として推進しているEFI/UEFI(Unified Extensible Firmware Interface)の一部として定義されたものだが、一部のBIOS内蔵システムでも対応している。多くのオペレーティングシステム(OS)ではBIOSから利用する場合にGUIDパーティションテーブル形式のストレージからはOSを起動できないなどの制約がある。
パソコンやOS製品などのGUIDパーティションテーブル対応はUEFIと共に2010年頃から活発になってきており、ちょうど同時期に登場し始めた2TBを超える大容量のハードディスクを活用するのに欠かせない仕様となっている。
(2019.8.26更新)