プレースホルダ 【placeholder】

概要

プレースホルダ(placeholder)とは、実際の内容を後から挿入するために、とりあえず仮に確保した場所のこと。また、そのことを示す標識などのこと。

文書の編集などで、あるページに写真を掲載することは決まっているが、実際の画像データは後で手に入るような場合に、とりあえず四角い空白領域を作り「ここに写真Aを貼る」などとメモを記すことがある。この空白をその写真のプレースホルダであるという。

文書やコンテンツ雛形テンプレート)では、タイトルや文章、画像など個々の要素が入る予定の位置や、その識別名のことをプレースホルダという。「Lorem Ipsum」「項目1」「クリックしてタイトルを記入」「あああああああ…」のように、その場所にとりあえず埋め草で記入されている文字列を指す場合もある。

入力フォームのプレースホルダ

Webページソフトウェアの操作画面に入力フォームがある場合、自由記述の文字入力欄などにあらかじめ表示されている単語やフレーズなどをプレースホルダという。

例えば、パスワードの入力欄に「8文字以上必要です」のような案内文が記載されており、利用者が入力欄を選択するとメッセージが消え、文字入力モードに切り替わる。

フォームのデザインを簡素化したいあまりに入力欄の脇に項目名(ラベル)がなく「姓(ひらがな)」のようにプレースホルダとして項目名が記載されているフォームもあるが、記入後に何の項目だったか分からなくなってしまい、修正に手間取るなどの弊害があるため好ましくないとされる。

プログラミングにおけるプレースホルダ

プログラミングでは、や命令文などの一部に利用者の入力値など実行時に外部から与えられる要素を反映させるような場合に、それが入る予定の場所(や、そのことを示す特殊な記号や識別子など)のことをプレースホルダという。

(2020.2.10更新)

他の辞典による解説 (外部サイト)

この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
1997年8月より「IT用語辞典 e-Words」を執筆・編集しています。累計公開記事数は1万ページ以上、累計サイト訪問者数は1億人以上です。学術論文や官公庁の資料などへも多数の記事が引用・参照されています。
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