エンクロージャ【enclosure】
エンクロージャとは?
電子機器などを収納、保護するための筐体や外装ケースのこと。転じて、複数のデバイスをまとめて収容し、電源供給や接続インタフェースを集約した拡張用ユニットを意味する場合もある。

ストレージ分野では、複数のハードディスクやSSDを搭載するための専用筐体をエンクロージャと呼ぶことがある。USB接続の外付けHDDケースもその一種であり、ドライブ単体では外部機器として使用できないベアドライブを収納することでパソコンに接続できるようにする。企業向けのサーバ環境では、数十台ものドライブを1台のラックマウント型エンクロージャに搭載し、SASやFibre Channelでホストサーバと接続するディスクアレイ構成が用いられる。
サーバやネットワーク機器の分野では、ブレードサーバを収容する筐体を「シャーシ」または「エンクロージャ」と呼ぶ。電源ユニットや冷却ファン、スイッチモジュールなどをエンクロージャ側に集約し、個々のブレードを差し込んで稼働させる。ラックスペースの節約と配線の簡素化が実現される。米HPE社の「BladeSystem」や米デル(Dell)社の「PowerEdgeブレードシャーシ」などがよく知られる。
音響機器の分野では、スピーカーユニットを内蔵するキャビネット(箱)をエンクロージャと呼ぶことがある。スピーカーユニット単体では前面と背面から逆位相の音が干渉して低音が減衰するため、背面を密閉あるいはバスレフ構造のエンクロージャで囲むことで音響特性を整える。密閉型、バスレフ型、バックロードホーン型など設計方式によって音質の傾向が異なる。