トレンドチャート【trend chart】

概要

トレンドチャートとはプロジェクトの進捗管理に用いられる図の一種で、費用と工程の消化状況を時間軸上で把握するために、計画値と実績値の推移をそれぞれ折れ線グラフとして同一座標上に重ねて描画したもの。両者を対比することで、進捗とコストのずれを視覚的に確認できる。
トレンドチャートのイメージ画像

グラフの原点はプロジェクトの開始時点に置き、横軸を時間(工期)、縦軸を金額(費用の累積値)とする。プロジェクト開始前に、計画上の予算と工程の進み具合を折れ線グラフとして書き入れておく。実績と視覚的に区別するために破線や点線で描くことが多く、これを「計画線」と呼ぶ。

プロジェクト開始後は、実際のコスト発生と進捗に基づく累積値を実線で追記していく。これを「実績線」と呼ぶ。プロジェクトの進行に伴って実績線を書き足していくことで、現時点における計画からのずれを継続的に観測できる。

読み取り方の基本は、計画線と実績線の上で対応するマイルストーン(工程上の節目)の位置を比較することである。縦方向(金額軸)のずれは費用の過不足を、横方向(時間軸)のずれは進捗の遅速をそれぞれ示している。例えば、あるマイルストーンの実績位置が計画位置より左上にある場合、スケジュールが遅延しているにも関わらず費用が超過していることを意味する。逆に右下であれば、予定より早く進みつつコストも下回っていることになる。高さが一致していれば費用が、左右の位置が一致していれば進捗が、それぞれ計画通りであると判断できる。

(2026.6.24更新)
 

資格試験などの「トレンドチャート」の出題履歴

▼ 基本情報技術者試験
平29春】 システム開発の進捗管理などに用いられるトレンドチャートの説明はどれか。
この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
1997年8月より「IT用語辞典 e-Words」を執筆・編集しています。累計公開記事数は1万ページ以上、累計サイト訪問者数は1億人以上です。学術論文や官公庁の資料などへも多数の記事が引用・参照されています。