ワークパッケージ 【work package】
概要
ワークパッケージ(work package)とは、プロジェクトの工程を階層的に小さな単位に分解したWBS(Work Breakdown Structure)において、管理する意味のある最小の単位にまで分割された作業群。その生み出す要素成果物を指すこともある。WBSの最下層に並べられる作業単位で、進捗やパフォーマンスを計ったり状況をコントロールする際の最小単位となる。実務上はより小さな複数のアクティビティ(タスクとも呼ばれる)で成り立っていることが多いが、それらは意味のある単位の成果物を生み出さない。
ワークパッケージの大きさ(粒度)はプロジェクトの種類や規模などにより異なるが、同じWBS内にあるワークパッケージ同士はなるべく等しい規模感となることが望ましいとされる。大規模プロジェクトではワークパッケージをサブプロジェクトとして独立にマネジメントする場合もある。
ワークパッケージに担当する人員を配置していけばプロジェクトを遂行する組織図であるOBS(Organization Breakdown Structure)ができる。コスト管理はワークパッケージ単位だと細かすぎることが多く、複数のワークパッケージを束ねた管理単位であるコントロールアカウントを用いることが多い。
(2020.2.7更新)