読み方 : リスクほゆう
リスク保有【risk retention】リスク許容/リスク受容
リスク保有とは?
企業などが組織的に行うリスク対応の類型の一つで、当該リスクを認識した上で、あえて措置を講じず甘んじて受け入れること。

リスク(risk)とは将来起こりうる悪い出来事、および、その確率や損害の程度のことを指す。組織のリスクマネジメントでは、想定される様々なリスクを洗い出し、それぞれついてどのような対策を行うか検討する。代表的なリスク対応には、リスク回避、リスク低減、リスク移転などがあり、リスク保有はこれらと並んで基本的な手法の一つである。
リスク保有は事前に特に手を打たず、顕在化した場合の損失を丸ごと引き受けることを指す。そもそも他の対応策が極めて困難あるいは不可能な場合(戦争や政変など)や、発生確率や頻度、損害が極めて小さい場合、どの対応策を選んでもコストが想定損害額を上回ると試算される場合などに選択されることがある。
例えば、軽微な機器故障に備えて高額な冗長構成を導入するより、故障時に交換対応する方が合理的と判断されるケースがある。このように、損失の受容範囲をあらかじめ定め、管理可能な水準に収まると見込まれるリスクに対して、低減や移転など他の施策は取らずに保持するという考え方である。
関連用語
他の辞典等による「リスク保有」の解説 (外部サイト)
資格試験などの「リスク保有」の出題履歴
▼ ITパスポート試験
【令2秋 問54】 システム開発プロジェクトにおいて、テスト工程で使用するPCの納入が遅れることでテスト工程の終了が遅れるリスクがあり、対応策を決めた。
【平30春 問61】 情報セキュリティリスクヘの対応には、リスク移転、リスク回避、リスク受容及びリスク低減がある。リスク受容に該当する記述はどれか。
【平28秋 問89】 A社では、自社の情報資産に関するリスク分析を実施した結果、近くの川が氾濫することで会社の1階にあるサーバルームが浸水するおそれがあることが分かった。
▼ 基本情報技術者試験
【平26秋 問55】 PMBOKによれば,プロジェクトのリスクマネジメントにおいて,脅威に対して適用できる対応戦略と好機に対して適用できる対応戦略がある。
【平22修12 問62】 リスクが顕在化しても,その影響が小さいと想定されるので,損害の負担を受容するリスク対応はどれか。
【平21秋 問60】 リスクが顕在化しても,その影響が小さいと想定されるので,損害の負担を受容するリスク対応はどれか。