リスク保有 【risk retention】 リスク許容 / リスク受容

概要

リスク保有(risk retention)とは、企業などが組織的に行うリスク対応の類型の一つで、当該リスクを認識した上で、あえて措置を講じず甘んじて受け入れること

リスクrisk)とは将来起こりうる悪い出来事、および、その確率や損害の程度のことを指す。組織のリスクマネジメントでは、想定される様々なリスクを洗い出し、それぞれついてどのような対策を行うか検討する。

リスク保有はリスク対応の方策の一つで、事前に特に手を打たず、顕在化した場合の損失を丸ごと引き受けることを指す。そもそも他の対応策が極めて困難あるいは不可能な場合(戦争や政変など)や、発生確率や頻度、損害が極めて小さい場合、どの対応策を選んでもコストが想定損害額を上回ると試算される場合などに選択されることがある。

(2025.1.20更新)
この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
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