リスク 【risk】
概要
リスク(risk)とは、将来起こりうる悪い出来事、および、その確率や損害の程度。特に、何らかの行動や決断、あるいはその欠如によって、将来遭遇しうる損害とその可能性のこと。危険性、不確実性などと訳されることもある。通常、事前にある程度の想定や制御、回避などが可能であるような事象のことを意味し、まったく想像もつかないような(あるいは一切の制御や回避が不可能であるような)災厄のことは含まれない。また、行動に伴って必ず支払わなければならない代償は「コスト」(cost:費用)であり、やはりリスクとは区別される。
金融などの分野では結果の不確実性という意味で良い出来事やその利益を含む場合もあるが、IT関連あるいは一般の外来語としては、悪い出来事についてのみ用いるのが普通である。
経営や投資などでは、将来想定されるリスクの洗い出しや評価、見積もりを行い、何らかのコストを支払って損失の回避や軽減を試みるリスク管理(リスクマネジメント)が行われることが多い。
例えば、投資家が資産を株式や不動産や債権、外貨などに分散投資したり、企業が情報システムを地理的に離れた二拠点に構築して災害時などに一方が他方の機能を代替できるようにすることは、リスクの分散や低減のために役立つ。
(2020.4.27更新)
関連用語
他の辞典による解説 (外部サイト)
この記事を参照している文書など (外部サイト)
- 福岡県宗像市「第4次宗像市情報化計画」(PDFファイル)にて引用 (2015年3月)