ベースライン【baseline】基準線
ベースラインとは?
タイポグラフィのベースライン
フォントや文書デザインなどでは、文字を横方向に並べる際の基準となる仮想の水平線のことをベースラインという。アルファベットの大文字や、多くの小文字の下端がこの線に揃うように配置される。「g」「p」「q」「y」のようにベースラインより下に突き出す部分は「ディセンダー」(descender)と呼ばれる。
異なるフォントや文字種を同じ行内に並べる場合も、ベースラインを共通の基準として位置合わせすることで、文字列が視覚的に整然と表示される。日本語の仮名や漢字は欧文のようにベースラインを前提とした設計ではないが、和欧混植の文書では文字の高さを調整する基準として用いられる。Webページの見栄えを指定するCSSでは、「vertical-align: baseline」のように要素の縦方向の揃え方を指定するプロパティとしても扱われる。
プロジェクト管理のベースライン
プロジェクト管理におけるベースラインとは、計画段階でステークホルダーが承認した基準計画のことである。スコープ、スケジュール、コストの三要素それぞれに設定され、プロジェクト遂行中の実績値と比較するための基準として用いられる。一度確定したベースラインは、正式な変更管理プロセスを経なければ変更できない。基準が安易に変わると計画との差異を正確に評価できなくなるためである。
実績値とベースラインの差異を定量的に分析する手法として「アーンドバリュー分析」(EVA:Earned Value Analysis)がある。作業の進捗状況と発生コストをベースラインと照合することで、プロジェクトが予定より進んでいるか遅れているか、予算内に収まっているかを客観的に把握できる。PMBOKなどプロジェクトマネジメントの標準的な枠組みでも、ベースラインは進捗管理の中心的な概念として紹介されている。
