スプリッタ 【splitter】

概要

スプリッタ(splitter)とは、電話回線を用いてADSLなどのxDSL方式のデータ通信を行うために、低周波の音声信号と高周波のデータ信号の分離・合流を行う装置。
スプリッタのイメージ画像

電話回線側に一つ、宅内側に二つの接続端子(モジュラージャック)を備えた三叉の分波器で、宅内側の一方は電話機やファクシミリなどに、もう一方はADSLモデムDSLモデム)に接続する。

xDSL技術は、もともと4kHz(キロヘルツ)以下の低周波数の音声信号しか流していなかった公衆交換電話網に数百kHzから1000kHz以上の高周波数の電気信号を重ね合わせ、一本の回線で音声とデータを同時に送受信する通信方式である。

スプリッタは両方式の信号を受信時に分離し、電話機側へは低周波の信号のみを、ADSLモデム側には高周波の信号のみを送信する。これにより、通話音声にノイズが生じたり、モデムに通信障害が起きることを防ぐことができる。逆に、送信時には電話機からの低周波信号とモデムからの高周波信号を合成して電話回線側へ流す。

(2018.5.4更新)

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試験出題履歴

基本情報技術者試験 : 平25修1 問35 平22春 問35