SFP 【Small Form-factor Pluggable】 Mini-GBIC
概要
SFP(Small Form-factor Pluggable)とは、光ファイバーを通信機器に接続する光トランシーバの規格の一つ。2001年に策定され、主にギガビットイーサネット(GbE:Gigabit Ethernet)やファイバーチャネル(Fibre Channel)などで用いられる。光トランシーバは通信機器が送受信する電気信号とケーブルを流れる光信号の相互変換を行う装置で、通信機器の筐体に並んだ専用の挿入口に装着して使用する。光ファイバーケーブルのコネクタはトランシーバに差し込んで固定する。
SFPはこのトランシーバの仕様を定めた規格の一つで、ネットワーク機器のSFPポートに差し込んで使用する。シングルモード光ファイバー用とマルチモード光ファイバー用の他に、メタルケーブルであるツイストペアケーブル用や同軸ケーブル用もある。
「GBIC」(Gigabit Interface Converter)などの従来規格と配線などは同一だが、サイズが奥行き57mm×幅14mm×高さ10mmと小型で、機器により多くのポートを用意することができる。機器本体が稼働状態のまま抜き差しする活線挿抜に対応している。
派生規格
SFPをもとに多くの派生規格が策定されている。同じ形状で10ギガビットイーサネット(10GbE)に対応した「SFP+」、25ギガビットイーサネット(25GbE)に対応した「SFP28」、50ギガビットイーサネット(50GbE)に対応した「SFP56」、100ギガビットイーサネット(100GbE)に対応した「SFP-DD」などである。
また、4つのSFPモジュールを一つにまとめた「QSFP」(Quad-SFP)規格もあり、GbEを4回線束ねて一つのポートで4Gbpsで通信することができる。こちらも「QSFP+」「QSFP14」「QSFP28」「QSFP56」「QSFP-DD」など多くの派生規格がある。
(2024.1.31更新)