Wi-Fi Alliance 【Wi-Fiアライアンス】

概要

Wi-Fi Alliance（Wi-Fiアライアンス）とは、無線LAN規格のIEEE 802.11シリーズの普及促進や機器メーカー間の相互運用性の向上を推進するための業界団体。ブランド名「Wi-Fi」の権利を保有し、対応機器に認証を与えている。世界の通信機器メーカーなど数百社が加盟している。本部は米テキサス州オースティン。

IEEE 802.11a/b/g/n/ac/axなどの無線通信規格やWPA、WPA2、EAP、Passpoint、Wi-Fi Directといった関連規格について、標準仕様を満たし他社製品と接続できるか調べる試験を行っている。合格した機器は「Wi-Fi CERTIFIED」ロゴの掲示を許可される。試験および認証は規格の種類ごとに行われ、例えばIEEE 802.11aとbに対応している機器は「Wi-Fi CERTIFIED 11a/b」のように表示する。

1997年にIEEE 802.11の最初の規格が策定されると各メーカーが対応機器を発売したが、細かな仕様の違いによりメーカーが異なると接続できない事例が多発した。そこで、1999年に米スリーコム（3Com/当時）や米ルーセント・テクノロジーズ（Lucent Technologies/当時）、フィンランドのノキア（Nokia）など当時の有力な通信機器メーカーらが集結してWECA（Wireless Ethernet Compatibility Alliance）を設立した。2002年には統一ブランド「Wi-Fi」を発表し、団体名も現在のWi-Fi Allianceに改められた。

(2019.6.12更新)