IEEE 802.11ac 【Wi-Fi 5】 11ac

概要

IEEE 802.11ac(Wi-Fi 5)とは、無線LAN(Wi-Fi)の標準規格の一つで、5GHz(ギガヘルツ)帯の電波を用いて433Mbps(メガビット毎秒)~6.93Gbps(ギガビット毎秒)で通信できる仕様。2014年にIEEEが策定した規格で、第5世代Wi-Fi規格(Wi-Fi 5)となる。

複数のアンテナを組み合わせてデータ送受信の帯域を広げる「MIMO」(Multiple Input Multiple Output)に対応し、最高8本までのアンテナを同時に使用する。さらに、同一周波数で同時に複数の端末通信できる「マルチユーザーMIMO」(MU-MIMO)に対応し、電波の利用効率が向上している。

一つのチャンネルに用いる周波数帯域幅80MHz幅と160MHz幅が用意され、変調方式には256QAMが採用されている。通信速度帯域幅80/160MHz)やMIMOのアンテナ数の組み合わせによって異なり、高速な仕様を使いたい場合は通信する機器の双方が対応している必要がある。

最も基本的な1アンテナ/80MHz幅の仕様では433Mbpsとなる。第1世代(Wave1)の製品では80MHz/3×3 MIMOの1.3Gbpsが最高で、第2世代(Wave2)の製品では160MHz/8×8 MIMOの6.93Gbpsまで速度を引き上げることができる。

(2020.1.29更新)

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この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
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