メッシュWi-Fi 【mesh Wi-Fi】 Wi-Fi EasyMesh
概要
メッシュWi-Fi(mesh Wi-Fi)とは、Wi-Fiルータやアクセスポイントを複数設置し、協調して一つのネットワークを運用する機能。一台では電波が届きにくい場所のある施設などで接続状況を安定させることができる。インターネットなど外部の回線に接続されたメインのWi-Fiルータに対して、「サテライト」と呼ばれるルータを複数設置することができる。メインルータとサテライトルータは無線で接続され、制御情報を交換してメインルータから自動的に設定などが行われる。
メインとサテライトは同一のSSIDで協調的に動作し、端末は電波感度が最も良好な最寄りのルータに自動的に接続される。他のルータの受信範囲に移動した際には自動的に繋ぎ替えが行われる。各ルータはメインルータの分身として様々な処理を引き受けるため、多数の機器がWi-Fiネットワークに参加しても混雑しにくくなる。
従来からWi-Fi中継機は存在するが、これはメインルータとは別のSSIDと無線チャンネルを用いてメインルータとの通信を単純に中継する機器で、処理はメインルータに集中するため負荷分散の効果はなく、移動の際に自動でつなぎ替えるといった処理も行われない。
メッシュWi-Fiの標準規格としては業界団体のWi-Fiアライアンス(Wi-Fi Alliance)が策定した「Wi-Fi EasyMesh」(イージーメッシュ)方式があり、これに対応していれば異なるメーカーのルータが混在したメッシュネットワークを構成することもできる。
(2021.11.12更新)