インターネットVPN 【Internet Virtual Private Network】 Internet VPN
概要
インターネットVPN(Internet Virtual Private Network)とは、インターネット上に暗号化された専用の通信経路を形成し、仮想的な組織内ネットワークを構築したもの。企業などが地理的に離れた各拠点の構内ネットワーク(LAN)を繋いで一体的に運用したり、従業員などがインターネットを通じて社内LANにアクセスするのに用いる。各拠点のインターネットとLANの境界に設置された通信機器によりデータを暗号化して送信し、また、他の拠点から受信したデータを復号してLANに再送信する。インターネット上には暗号化されたデータのみを流し、第三者による通信内容の覗き見や改竄から保護する。暗号化にはIPsecやPPTP、SSL/TLSなどのプロトコル(通信規約)を用いらる。
一方、インターネットに接続されていない通信事業者の専用回線やネットワーク(閉域網)を用いて拠点間接続する方式は「IP-VPN」という。インターネットVPNはIP-VPNに比べ低コストで構築・運用することができるが、通信速度はインターネット回線の混雑状況の影響を受けやすく、末端のVPN機器がインターネット側からアクセス可能なため機種や設定によってはサイバー攻撃の被害に遭う場合もある。
(2024.8.21更新)