インターネットVPN 【Internet Virtual Private Network】 Internet VPN

概要

インターネットVPN(Internet Virtual Private Network)とは、インターネット上に暗号化された専用の通信経路を形成し、仮想的な組織内ネットワーク構築したもの。企業などが地理的に離れた各拠点の構内ネットワーク(LAN)を繋いで一体的に運用したり、従業員などがインターネットを通じて社内LANアクセスするのに用いる。

各拠点のインターネットLANの境界に設置された通信機器によりデータ暗号化して送信し、また、他の拠点から受信したデータ復号してLANに再送信する。インターネット上には暗号化されたデータのみを流し、第三者による通信内容の覗き見や改竄から保護する。暗号化にはIPsecPPTPSSL/TLSなどのプロトコル通信規約)を用いらる。

一方、インターネットに接続されていない通信事業者専用回線ネットワーク閉域網)を用いて拠点間接続する方式は「IP-VPN」という。インターネットVPNはIP-VPNに比べ低コストで構築運用することができるが、通信速度インターネット回線の混雑状況の影響を受けやすく、末端のVPN機器がインターネット側からアクセス可能なため機種や設定によってはサイバー攻撃の被害に遭う場合もある。

(2024.8.21更新)

他の辞典による解説 (外部サイト)

この記事を参照している文書など (外部サイト)

この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
1997年8月より「IT用語辞典 e-Words」を執筆・編集しています。累計公開記事数は1万ページ以上、累計サイト訪問者数は1億人以上です。学術論文や官公庁の資料などへも多数の記事が引用・参照されています。
ホーム画面への追加方法
1.ブラウザの 共有ボタンのアイコン 共有ボタンをタップ
2.メニューの「ホーム画面に追加」をタップ
閉じる