SFP+ 【Small Form-Factor Pluggable Plus】
概要
SFP+(Small Form-Factor Pluggable Plus)とは、光ファイバーを通信機器に接続する光トランシーバの規格の一つで、SFPとほぼ同じ形状・サイズのもの。10ギガビットイーサネット(10Gigabit Ethernet、10GbE)で利用することができる。光トランシーバは通信機器が送受信する電気信号とケーブルを流れる光信号の相互変換を行うコネクタ装置で、通信機器の筐体に並んだ専用の挿入口に装着し、光ファイバーケーブルを差し込んで使用する。
SFP+はサイズが長さ57mm×幅14mm×高さ10mmと、ギガビットイーサネット(Gigabit Ethernet)で一般的な「SFP」(Small Form-factor Pluggable)とほぼ同じサイズ、形状となっている。それまで10GbE向けで一般的だった「XFP」(およびそれ以前のXENPAKやX2)より小型・低消費電力で、通信機器の筐体側面により多くの接続口を設けることができる。
SFP+に対応するネットワークスイッチなどの製品はポート毎にSFPとSFP+を選択して両者を混在させることができるものが多い。ネットワーク上の機器の対応状況に応じてそれぞれ適切なものを使用し、GbEから10GbEへ徐々に移行することができる。
4つのSFP+モジュールを一つにまとめた派生規格として「QSFP+」が策定されており、1チャンネルあたり10Gbps、全体で最高40Gbpsでの通信に対応できる。4本の光ケーブルを束ねた専用のケーブルが必要で、40Gigabit Ethernet(40GbE)で用いられる。
(2024.3.27更新)