スケールアウト 【scale out】 水平スケール / horizontal scaling / 水平スケーリング

概要

スケールアウト(scale out)とは、コンピュータシステムの性能を増強する手法の一つで、コンピュータの台数を増やすことでシステム全体の性能を向上させること。処理を並列化、分散化できるシステムで適用される。

同じ構成・機能のコンピュータを複数台設置し、処理を分担することで全体としての性能を向上させる。安価なコンピュータを多数追加することで性能を向上させられるためコスト面で有利な場合が多く、また、システム全体として一台のコンピュータでは不可能な規模や性能を実現することもできる。ただし、物理的な機器が増えるため設置面積や消費電力、装置の故障・交換頻度などの面では不利となる。

一方、コンピュータの構成部品を増設・交換するなどして性能や容量を拡張する手法のことを「スケールアップ」(scale up)という。処理の分散化が難しく単体のコンピュータの性能が重要なシステムで適用される。

(2018.8.10更新)

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