スケールアウト 【scale out】 水平スケール / horizontal scaling / 水平スケーリング

概要

スケールアウトとは、コンピュータシステムの性能を増強する手法の一つで、コンピュータの台数を増やすことでシステム全体の性能を向上させること。処理を並列化、分散化できるシステムで適用される。
スケールアウトのイメージ画像

同じ構成・機能のコンピュータを複数台設置し、処理を分担することで全体としての性能を向上させる。安価なコンピュータを多数追加することで性能を向上させられるためコスト面で有利な場合が多く、また、システム全体として一台のコンピュータでは不可能な規模や性能を実現することもできる。ただし、物理的な機器が増えるため設置面積や消費電力、装置の故障・交換頻度などの面では不利となる。

一方、コンピュータの構成部品を増設・交換するなどして性能や容量を拡張する手法のことを「スケールアップ」(scale up)という。処理の分散化が難しく単体のコンピュータの性能が重要なシステムで適用される。

(2018.8.10更新)

他の用語辞典による「スケールアウト」の解説 (外部サイト)

資格試験などの「スケールアウト」の出題履歴

▼ ITパスポート試験
令2秋 問61】 サーバの性能向上策に関する次の記述中のa、bに入れる字句の適切な組合せはどれか。あるシステムで、処理件数の増加に伴い、サーバの処理時間の増大が問題となっている。

▼ 基本情報技術者試験
令5修7 問11】 システムのスケールアウトに関する記述として,適切なものはどれか。
平30春 問15】 システムのスケールアウトに関する記述として,適切なものはどれか。
平29春 問12】 システムの性能を向上させるために,スケールアウトが適しているシステムはどれか。