スケールアウト【scale out】水平スケール
別名 :horizontal scaling/水平スケーリング
スケールアウトとは?
コンピュータシステムの性能を増強する手法の一つで、コンピュータの台数を増やすことでシステム全体の性能を向上させること。処理を並列化、分散化できるシステムで適用される。

同じ構成・機能のコンピュータを複数台設置し、処理を分担することで全体としての性能を向上させる。Webサービスやクラウドシステムでは、アクセス数の増加に応じてサーバを追加し、負荷分散装置(ロードバランサ)を通じてリクエストを各サーバに振り分ける構成となる。
一方、コンピュータの構成部品を増設・交換するなどして性能や容量を拡張する手法のことを「スケールアップ」(scale up)という。CPUやメモリの増強で対応するため、ハードウェアの物理的な上限に達すると拡張できなくなる。一方、スケールアウトは理論上、サーバを追加し続けることで処理能力をいくらでも伸ばせる。大規模なサービスでは数千台、数万台規模のサーバ群で構成されることもある。
ただし、スケールアウトが有効に機能するには、処理を複数のサーバに分散できる設計が前提となる。データベースのように、複数のノード間でデータの整合性を保つ必要があるシステムでは、単純な台数増加では対応できない場合もある。スケールアウトを前提とした設計では、処理の独立性を高めたり、データを分割して管理する「シャーディング」などの技術が組み合わせて使われることが多い。
クラウド環境では、トラフィックの変動に応じてサーバ台数を自動的に増減する「オートスケーリング」が広く利用されている。需要の少ない時期や時間帯にはサーバを削減してコストを抑え、繁忙期やイベント時などのピークには自動で増強する運用が可能である。オンプレミス環境と比べて物理的な調達が不要なクラウドは、スケールアウトとの親和性が高い。
関連用語
他の辞典等による「スケールアウト」の解説 (外部サイト)
- ウィキペディア「スケールアウト」
- 大塚商会 IT用語辞典「スケールアウト」
- 日経 xTECH ITレポート(キーワード3分間講座)「スケール・アウト」
- 日経 xTECH IT基本用語辞典「スケールアウト」
- ITmedia エンタープライズ 情報システム用語事典「スケールアウト」
- IDCフロンティア クラウド・データセンター用語集「スケールアウト」
- Insider's Computer Dictionary「スケールアウト」
- NTT西日本 ICT用語集「スケールアウト」
- HULFT 技術コラム 用語集「スケールアウト」
- Techopedia (英語)「Scale Out」