Google Public DNS 【8.8.8.8】

概要

Google Public DNS(8.8.8.8)とは、米グーグル(Google)社がインターネット上で公開しているDNSキャッシュサーバインターネットに接続されていればどこからでもDNSの問い合わせをうことができる。設定しやすいようIPv4アドレスとして「8.8.8.8」が用いられる。

DNSDomain Name System)はインターネット上のドメイン名IPアドレスを対応付ける仕組みで、端末DNSキャッシュサーバに問い合わせを送り、サーバが調査をって結果を端末に教えてくれる。

一般的には契約先のインターネット接続事業者などが用意したDNSサーバに問い合わせるようになっており、接続時に自動的に通知されるため特に設定は必要ない。契約者しか利用できないようインターネット上では非公開の状態で運用されることが多い。

Google Public DNSとは

Google Public DNSはインターネット上に公開されている「パブリックDNSサービス」の一つで、誰でも自由に接続してドメイン名の問い合わせをうことができる。インターネットを経由して問い合わせや応答を伝送するため、覗き見や改竄に遭わないようDoTDNS over TLS)あるいはDoHDNS over HTTPS)で通信内容が暗号化される。

2009年に開始されたサービスで、同社ではWebをより高速で安全にするための取り組みとしている。接続先のDNSサーバが信用できない状況でプライバシーを守ることができる。国や所属先の組織がDNS情報の監視や検閲、特定サイトDNSブロッキングなどをっている場合には、これを回避してインターネットアクセスすることができる。

Google Public DNSのアドレス

最も一般的に用いられるIPv4によるIPアドレスは、優先DNSサーバが「8.8.8.8」、代替DNSサーバが「8.8.4.4」となっている。設定時にIPアドレスを直に入力しなければならないため覚えやすいアドレスが用いられている。

IPv6で接続することもでき、優先DNSサーバIPv6アドレスが「2001:4860:4860::6464」、代替DNSサーバが「2001:4860:4860::64」となっている。DNS over TLSで接続する際のURLには「https://dns.google/」が用いられる。

(2024.8.30更新)

他の辞典による解説 (外部サイト)

この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
1997年8月より「IT用語辞典 e-Words」を執筆・編集しています。累計公開記事数は1万ページ以上、累計サイト訪問者数は1億人以上です。学術論文や官公庁の資料などへも多数の記事が引用・参照されています。
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