NATゲートウェイ 【NAT Gateway】 NAT-GW

概要

NATゲートウェイ(NAT Gateway)とは、クラウドサービス内の占有区画(プレイベートクラウド)からインターネットなど外部に接続するためのNAT(ネットワークアドレス変換)サービス。Amazon VPCから外部に接続するサービスがよく知られる。

AWSのNATゲートウェイ

Amazon Web ServicesAWS)では、契約者がクラウド内に専用ネットワークを作成してEC2インスタンスなどを運用できるAmazon VPC(Virtual Private Cloud)を提供しているが、その中のプライベートIPアドレスによるネットワーク(プライベートサブネット)から外部に接続する際にNATゲートウェイを契約する必要がある。

2つの接続タイプがあり、「Public」型ではプライベートIPアドレスグローバルIPアドレス(Elastic IPアドレス)を相互変換してインターネットに接続することができる。「Private」型では他のプライベートクラウドや契約者の構内(オンプレミスネットワークに接続できる。一対多の対応付けが行われるため、外部から内部に向けて接続を開始することはできない。

NATゲートウェイは契約時には5Gbpsギガビット毎秒)の帯域100ppsパケット毎秒)のパケット処理能力が割り当てられ、通信量に応じて100Gbps/1000万ppsまで自動的に増速される。料金は利用時間と転送量(送信・受信共に有料)の両方に基づいて算出される。リージョンにより価格は異なるが、大阪リージョンの場合で1時間あたり、1GBあたり共に0.062米ドルとなっている。

(2023.1.17更新)
この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
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