デスティネーション【destination】dest/dst
デスティネーションとは?

通信やネットワークの分野では、信号やデータの送信元を「ソース」(source)、送信先を「デスティネーション」と呼ぶ。パケットなどの伝送データには送信先を識別するための情報が含まれており、これを「デスティネーションアドレス」(宛先アドレス)という。ルータやネットワークスイッチはこの情報を参照し、データを正しい宛先へ転送する。
IPネットワークであれば宛先IPアドレスが、イーサネットであれば宛先MACアドレスがデスティネーションアドレスにあたる。電子メールの宛先アドレスや、メッセージングシステムにおける配送先のキューやトピックなどもデスティネーションと呼ばれることがある。
オペレーティングシステム(OS)のファイルシステム、バックアップソフト、データ移行ツールなどでは、ファイルのコピーや移動における元の保存場所をソース、保存先をデスティネーションという。プログラミングでは文字列操作やメモリ操作を行う関数の引数名として広く使われており、書き込み先の領域を示す名称として定着している。
一般的な英語としての “destination” は旅行の目的地や荷物の配達先などを意味し、その対義語には「オリジン」(origin)が用いられる。一方、IT分野でデータの送受信やファイル操作を扱う際には、ソースとデスティネーションを一対の概念として用いるのが標準的である。