OFDMA 【Orthogonal Frequency Division Multiple Access】 直交周波数分割多元接続
概要
OFDMA(Orthogonal Frequency Division Multiple Access)とは、同一の通信路を複数の通信主体で混信することなく共用するための多元接続(多重アクセス)技術の一つで、周波数分割多重化(FDM)の一種であるOFDMを応用したもの。LTEや5G、WiMAX、IEEE 802.11ax(Wi-Fi 6)などで利用されている。OFDMは隣り合う周波数の搬送波同士の位相を互いに直交させて周波数帯域の一部を重なり合わせ、高密度な周波数分割を行う手法で、割り当てられた周波数帯の中に多数の狭い帯域の搬送波(サブキャリア)を形成することができる。
OFDMAはこれと時分割多元接続(TDMA)を組み合わせた方式で、各サブキャリアの使用権をミリ秒単位の極めて短い時間ごとに分割し、異なる通信主体に割り当てる。各端末の電波状況に応じてきめ細かく割り当てを変化させることができ、効率よく電波を活用することができる。
(2021.7.17更新)