イーサネットフレーム【Ethernet frame】Ethernetフレーム

別名  :MACフレーム/MAC frame

概要

イーサネットフレームとは、イーサネットEthernet)において、端末間でやり取りされるデータに送信先アドレスなどの制御情報を付加したデータの送受信単位。
イーサネットフレームのイメージ画像

イーサネットでは送りたいデータペイロード)を決まった長さ(46~1500バイト)ごとに分割し、前後に制御情報を付加したイーサネットフレームを一単位として、連続した信号で送受信する。上位層のIPInternet Protocol)などが送受信するデータデータグラムパケット)はペイロードの中に格納されており、プロトコル階層に従って入れ子構造となって運ばれる。

フレームの形式はいくつかあるが、主流のDIX形式(Ethernet II形式)では、先頭が宛先MACアドレス(6バイト)・送信元MACアドレス(6バイト)・送信するデータのタイプ(2バイト)で構成されるヘッダ部、続いてデータ本体(1500バイトまで)、末尾がFCSFrame Check Sequence)と呼ばれる誤り訂正符号(4バイト)となっている。VLANなどを利用する場合はそのための制御情報が追加される場合がある。

物理層電気信号としては、各フレームの先頭に送信の開始を知らせるプリアンブルpreamble)と呼ばれる8バイトの特定のビットパターンが付加される。フレームの最大長はプリアンブルを除いて1518バイトとなる。

(2019.1.11更新)

他の用語辞典による「イーサネットフレーム」の解説 (外部サイト)

資格試験などの「イーサネットフレーム」の出題履歴

▼ 基本情報技術者試験
平25秋 問37】 1個のTCPパケットをイーサネットに送出したとき,イーサネットフレームに含まれる宛先情報の,送出順序はどれか。