インターコネクト 【interconnect】
概要
インターコネクト(interconnect)とは、相互接続(する)という意味の英単語。電子機器や電子回路の分野で、半導体チップや電子回路間を接続し、信号やデータを相互に送受信できるようにする伝送路のことをインターコネクトという。特に、電子基板上でチップ間の接続を行う信号線やその通信規格などのことをインターコネクトということが多い。一つの伝送路に複数の装置を接続し、帯域を共有する方式のことを「バス」(bus)と呼び、最も一般的なインターコネクトとして普及している。
また、大規模サーバやSAN(Storage Area Network)など、複数の機器を連結して一つのシステムを構築するような場合に、機器間を相互に接続する通信ネットワークやその集線装置(スイッチ)のことをインターコネクトということもある。
光インターコネクト (optical interconnect)
半導体チップ内部の回路間やコンピュータ内部の部品間など、ごく短い距離のデータ伝送に光による通信を用いること。
従来用いられてきた銅配線などによる電気通信の高速化は限界に近づいていると言われており、より高速・広帯域を実現できる光インターコネクトが期待されている。光通信は電気に比べ消費電力も少なく、電磁波ノイズに強く伝送ロスが少ないという特性もある。
光インターコネクトを利用するには電気信号と光信号の変換素子や発光・受光素子を回路に埋め込む必要があるため、電気配線より高度な技術が必要で、高性能なコンピュータの一部で実用化されているに過ぎない。
(2018.1.17更新)