日本標準時 【JST】 Japan Standard Time / 日本時間
概要
日本標準時(JST)とは、日本における標準時刻。西ヨーロッパ等の標準時でもある協定世界時(UTC)に比べ9時間進んでいる(UTC+9)。法制度上は「標準時」あるいは「中央標準時」と言い、日常的には「日本時間」と呼ぶことが多い。日本では東経135度における時刻を標準時と定めており、この子午線は兵庫県明石市などを通る。現在の制度運用では、NICT(情報通信研究機構)が運用する原子時計で決定したUTC時刻を9時間進めたものとして、無線電波やインターネット(NTP)などを通じて発表している。
明治時代に東京天文台(現在の国立天文台)が観測を元に中央標準時を発表したのが始まりで、歴史的には西部標準時(台湾や八重山諸島など)や南洋群島東部標準時・同西部標準時(ミクロネシア諸島など)が存在した時期もある。
日本に近い経度の国や地域では日本標準時と同じUTC+9時間の標準時があり、韓国標準時(KST)や平壌時間(PYT)、ロシアのヤクーツク時間(YAKT/ロシア第8標準時)、インドネシア東部標準時(WIT)、東ティモール時間(TLT)、パラオ時間(PWT)などが該当する。
(2020.6.22更新)