OASIS 【Organization for the Advancement of Structured Information Standards】
概要
OASIS(Organization for the Advancement of Structured Information Standards)とは、ビジネスにおける情報交換のための技術標準を策定する国際的な標準化団体の一つ。主に業務用製品を主力とする世界のIT大手企業などが加盟している。本部は米マサチューセッツ州バーリントン。現在の中心的な活動はビジネス向けのITシステムに関連する技術標準の策定で、異なるシステム間でデータや機能を交換するためのデータ形式や通信手順(プロトコル)についての規格が多い。主な対象分野は電子商取引(eビジネス)やシステム間連携(SOAなど)、IoT、オフィスソフト、XML応用規格などとなっている。
よく知られる標準規格として、ODF(OpenDocument Format)、ebXML、MQTT(Message Queuing Telemetry Transport)、AMQP(Advanced Message Queuing Protocol)、SAML(Security Assertion Markup Language)、PKCS#11、OData(Open Data Protocol)などがある。
1993年に汎用マークアップ言語のSGML(Standard Generalized Markup Language)を推進する企業の業界団体「SGML Open」として設立された。マークアップ言語の主流がSGMLからXMLに移行したことに伴って、1998年に特定技術の名称を伴わない現在の名称に改められた。
(2021.7.11更新)