FIPS 【Federal Information Processing Standards】 連邦情報処理標準
概要
FIPS(Federal Information Processing Standards)とは、アメリカ合衆国の連邦政府機関が軍事以外の用途で購買・利用する情報・通信機器が満たすべき技術標準を定めた規格。工業技術の標準化を推進するNIST(米国立標準技術研究所)によって策定されている。個々の規格は「FIPS 46」のように通し番号で識別され、改版があった場合は「FIPS 46-3」のようにハイフンで世代番号を付加して識別する。多くはANSI(米国家規格協会)やIEEE(米国電気電子学会)、ISO(国際標準化機構)などが定めた規格を一部改変するなどして取り入れたものだが、独自に制定したものもある。
米政府調達に限らず他国の標準や世界的な業界標準にも影響を与える規格としてしばしば注目されるのは暗号・セキュリティ関連の標準で、著名なものには「FIPS 46」(DES)、「FIPS 140」(暗号モジュールのセキュリティ要件/最新はFIPS 140-2)、「FIPS 197」(AES)などがある。
(2020.2.20更新)