RS-422 【Recommended Standard 422】
概要
RS-422(Recommended Standard 422)とは、電子機器間でデータ通信を行うためのシリアル通信規格の一つで、よく知られているRS-232Cより上位の規格。かつてコンピュータ本体と周辺機器の接続などで用いられていた。装置の電気的な特性や電気信号の形式などを定めた物理層の規格で、通信プロトコルについては規定していない。1.2mまでの近距離ならば最高10Mbps(メガビット毎秒)、100kbps(キロビット毎秒)程度の低速ならば最長1.2kmまでの距離を接続できる。コネクタ形状の規定はないが事実上の標準としてD-Sub9ピンやD-Sub25ピンがよく用いられる。
昔のパソコンの一部の機種で本体とプリンタ、モデム、スキャナなどの周辺機器を接続するのに使われていた。最も普及しているシリアル通信規格のRS-232Cと直接の互換性はないが、実際の製品では両方の機器が接続できるように設計されている場合も多かった。
上位規格にRS-485があり、多くの仕様や性能はRS-422を踏襲している。こちらは現在でも産業機械の制御用などとして用いられることがある。
(2019.7.26更新)