IPフォワーディング 【IP forwarding】 IPフォワード
概要
IPフォワーディング(IP forwarding)とは、二つ以上のネットワークインターフェースやIPアドレスを持つネットワーク機器などで、一方が受信したIPパケットを一定のルールに基づいてもう一方から送信すること。IP通信の中継。ネットワーク同士を接続するルータの重要な機能の一つに経路選択(ルーティング)があるが、もう一つの重要な機能としてIPフォワーディングがあり、これにより実際にネットワークを流れるデータの中継・転送が行われている。
プロキシサーバやファイアウォールなども二つのネットワーク境界でパケットを相互に転送しているため、一種のIPフォワーディングを行っていると考えられる。IPフォワーディングの際に一定の条件を満たすパケットのみを通過させる場合もあり、これを「パケットフィルタリング」(packet filtering)という。
サーバとして使用されているコンピュータでも、二つ以上のインターフェースを装着してOSの設定などでIPフォワーディングを有効にすることで、ルータなどとして使用することができるようになる。古くなったLinuxサーバをルータとして再利用するといった使い方が可能となる。
(2018.8.19更新)