CRYPTREC 【Cryptography Research and Evaluation Committees】
概要
CRYPTREC(Cryptography Research and Evaluation Committees)とは、政府機関で利用すべき暗号技術の推奨リストを作成するプロジェクト。総務省、経済産業省、情報通信研究機構(NICT)、情報処理推進機構(IPA)が共同で運営している。共通鍵暗号(秘密鍵暗号)や公開鍵暗号、ハッシュ関数、暗号利用モード、メッセージ認証コードなど暗号に関連する技術に関して、暗号技術の専門家が安全性や利用実績、調達の容易さなどを多角的に評価・検討する。
検討結果は「電子政府推奨暗号リスト」(電子政府における調達のために参照すべき暗号のリスト)として公表される。政府機関の情報システムで暗号関連技術を利用する際には、可能な限りこのリストの中から選択しなければならない。
推奨リストの掲載された技術には、共通鍵暗号のAESやハッシュ関数のSHA-2(SHA-256/384/512)など世界的に広く普及している米政府標準(FIPS等)が多く見られるが、ブロック暗号のCamelliaやストリーム暗号のKCipher-2など一部に国産技術も採用されている。
(2020.2.28更新)