組み合わせ回路 【combinational circuit】
概要
組み合わせ回路(combinational circuit)とは、デジタル回路のうち、入力のみから出力が決まるもの。基本的な論理ゲートを組み合わせて構成され、内部状態を持たない。論理ゲートそのものや加算器、マルチプレクサなどが該当する。ある入力の組み合わせからは常に同じ出力が得られ、過去の入力などの影響を受けないような回路を指す。算術演算や論理演算、それらを組み合わせたデータ処理などを行う回路は組み合わせ回路として構成されることが多い。
NOT回路、OR回路、AND回路、XOR回路、NOR回路、NAND回路など、基本的な論理演算を行う論理ゲートは組み合わせ回路の一種である。また、加算器(半加算器/全加算器)、乗算器、コンパレータ(比較器)、エンコーダ、デコーダ、マルチプレクサ、デマルチプレクサ、バレルシフタなどが組み合わせ回路に分類される。
一方、内部状態を保持する仕組みを持ち、内部状態と現在の入力の2つを勘案して出力を決定するデジタル回路を「順序回路」(sequential circuit)という。内部状態は過去の入力の影響を受け、同じ入力でも内部状態によって出力が変化することがある。
(2024.7.30更新)