PLC 【Programmable Logic Controller】 プログラマブルロジックコントローラ / シーケンサ / sequencer
概要
PLC(Programmable Logic Controller)とは、電気機械を電子的に制御する装置の一つ。電気回路の一種であるリレー回路による電気的な機械制御を代替するもので、外部から与えたプログラムに従って機器内の装置や回路の動作を制御する。CPU(MPU)やメモリ、入力端子、出力端子、電源などを組み付けた小型の電子基板や、これを筐体に封入したパッケージの形で提供される。物理的に大量のリレー回路を複雑に連結したのと同じ動作を再現することができ、プログラムを入れ替えることで挙動を変更することができる。
リレー回路の代替として考案されたため、内部構造は汎用コンピュータのようなノイマン型ではなくステートマシン型となっており、リレー回路の構成を記述するラダー図(ラダー言語)というプログラミング言語を用いてプログラムを構成する。
機械に組み込まれて制御を行うための装置であるため、入力端子からは機器内部に配置されたセンサーやスイッチなどからの信号を受け付け、プログラムによる論理演算を経て、出力端子からモーターやランプなどへの制御信号を送出する。
工場の工作機械や輸送機械といった産業機械の自動制御に広く用いられるほか、洗濯機やエアコンなどの家電製品、エレベーターやエスカレーター、自動ドア、遊園地やゲームセンターの遊戯機械などにも組み込まれている。「シーケンサ」とも呼ばれるが、これは三菱電機のPLC製品の登録商標である。
(2021.7.16更新)