論理ゲート 【logic gate】

概要

論理ゲート(logic gate)とは、半導体集積回路(IC)を構成する、最も基本的な論理演算実行する論理回路の最小単位のこと。これを多数繋ぎ合わせて複雑な演算や制御を行うチップを構成する。

論理演算の種類ごとに、否定演算を行うNOTゲート論理積演算を行うANDゲート論理和演算を行うORゲート排他的論理和演算を行うXORゲート否定論理積演算を行うNANDゲート否定論理和演算を行うNORゲート、否定排他的論理和演算を行うXNORゲートなどの種類がある。

一つのゲートは物理的にはトランジスタや抵抗など複数の電子素子を組み合わせて作られるが、半導体設計においてはゲートを単位として回路図などを作る。多数のゲートを電気配線で結ぶことで複雑な処理を行う大規模な半導体チップを作ることができる。

ICチップの規模(集積度)を計る単位として、いくつの論理ゲートを繋ぎ合わせて作られたかを表す「ゲート数」(単位:ゲート)が用いられることもある。1970年代の初期のCPU製品では数千ゲート程度の規模だったが、製造技術の進歩による集積度の向上が進み、現代のCPU製品では数十億ゲートに達することもある。

(2025.2.28更新)
この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
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