サイバーテロ 【cyberterrorism】

概要

サイバーテロ(cyberterrorism)とは、サイバー攻撃のうち、政治的な要求や脅迫、示威などを目的に行われるもの。特に、公的機関や大企業、公共インフラなどを標的に大規模に実施され、国民生活や経済に打撃を与えたり人命を危険に晒す深刻な攻撃を指すことが多い。

特定の個人や集団が政治的な意図や動機に基づいて行うインターネットコンピュータシステムを利用した攻撃行動である。注目を集めて政治的な主張を宣伝したり、攻撃の停止や被害の回復などと引き換えに何らかの要求を行ったり、標的側の行いに対する報復であると称したりする。

官公庁や軍、マスメディア、社会インフラ、通信網、交通機関、金融機関、医療機関など、国家や社会、人命、財産にとって重要な機能に損害を与えることを狙った攻撃が典型的だが、Webサイト改竄や活動妨害(DoS攻撃)のような攻撃では特定の国家や民族に属するというだけで広汎・無差別に対象が選択される場合もある。

(2025.2.26更新)
この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
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