読み方 : やく
焼く【burn】CDを焼く/DVDを焼く
焼くとは?

ドライブ内部のヘッドから回転する盤面に向けてレーザー光を断続的に照射し、塗布された有機色素や相変化材料を加熱して反射率や結晶状態を変化させてデータを記録する。CD-R/RW、DVD±R/±RW/RAM、BD-R/REなど、利用者が手元の機器で書き込める光学ディスクで行われる。
このような記録過程が、素材を熱で焦がす様子に似て見えることから「焼く」と呼ばれるようになったとされる。ディスク全体を加熱したり火に晒したりするわけではなく、微小な領域への局所的な熱変化を比喩的に表現した言葉である。英語圏でも同様に、この操作を「バーン」(burn:焼く)と表現する。
「DVDを焼く」のようにディスクを主語にした言い方も、「動画をDVDに焼く」のように記録内容を主語にした言い方も用いられる。様々な派生表現もあり、ディスクの品質不良や機器のトラブルなどによってデータが正しく書き込まれなかった状態を「生焼け」や「焼き損じ」と呼ぶことがある。また、同一内容のディスクを複数枚にわたって作成する作業は「焼き増し」と呼ばれる。いずれも調理における「焼く」という言葉からの比喩であり、記録動作とは直接の関係はない。
かつては専用の書き込みソフトウェアを用いる操作が一般的であったが、オペレーティングシステム(OS)の標準機能として書き込みが対応するようになってからは、エクスプローラーなどのファイル管理画面から直接実行できるようになっている。近年ではクラウドストレージやUSBメモリ、外付けSSDなどの普及により光学ディスクへの書き込み機会は減少しているが、映像作品の配布や長期保存用のバックアップなど、用途に応じて光学ディスクが選ばれる場面は残っており、それに伴い「焼く」という表現も使われ続けている。
(2026.6.26更新)