デフォルトページ【default page】

概要

デフォルトページ（default page）とは、Webサーバに対して特に指定や設定が与えられていない場合に表示される規定のWebページのこと。文脈により複数の意味に分かれる。

ファイル名省略時のページ

Webサーバに対してディレクトリ名でページ要求を送ったときに送信するファイル名のことをデフォルトページという。「デフォルトドキュメント」とも呼ばれ、通常はこの意味で用いられることが多い。

Webブラウザはサーバに対して「/subdir/content.html」のようにサーバ上のパス（path）表記によって送信してほしい資源の位置を指示するが、「/subdir/」のようにディレクトリ名のみを指定してファイル名を省略する場合がある。

サーバ上でデフォルトページが「index.html」に設定されている場合、「/subdir/」という指定は「/subdir/index.html」が指定されたものとして対応する。通常は「index.html」とすることが多いが、「home.html」「default.htm」などとしたり、「index .php」のように動的に実行されるスクリプトファイルを指定する場合もある。

多くのWebサーバは複数のファイル名を優先順位を指定して列挙することができるようになっており、最初に見つけたファイルを送信する。デフォルトページが設定されていない場合、ディレクトリ内のファイル一覧を送信するか、これが設定で禁止されている場合は「Directory Listing Denied」エラー（403エラーの一種）を返す。

サーバ導入直後のトップページ

Webサーバを導入（インストール）した直後にアクセスすると表示される、組み込みのWebページのことをデフォルトページと呼ぶことがある。「テストページ」とも呼ばれる。

サーバの導入が完了し、正常に起動したことを示すために組み込まれたもので、何の設定もせず初期状態のままサーバのドメイン名やIPアドレスにアクセスすると表示される。管理者に適切な設定を促すため、「これはテスト用のページです。自分のWebサイトを表示するよう設定を変更しください」といった趣旨のメッセージが記載されている場合もある。

ブラウザ起動時のページ

Webブラウザを起動したときに最初に表示されるページのことをデフォルトページと呼ぶことがある。これは通常は「スタートページ」「起動ページ」等と呼ばれることが多い。インターネット上の特定のWebページのURLを指定する他に、複数のページのセットや、最後に開いたページ、ブラウザ側に組み込まれている起動ページなどを指定できる場合がある。

(2023.5.29更新)