フォワードプロキシ【forward proxy】
フォワードプロキシとは?

内部の端末はインターネット上のWebサーバへ直接接続せず(あるいはできず)、フォワードプロキシへ要求を送り、プロキシが代わりにサーバと通信して応答を取得し、端末へ返す。このやり取りを繰り返すことで、端末は直接接続するのと同じようにWeb閲覧やWebサービスの利用が可能となる。
接続先のサーバからは、通信相手としてプロキシサーバの情報のみが見え、背後にある個々の端末のIPアドレスや属性情報は隠蔽される。外部側から端末に向かって接続を開始することもできない。これにより、組織内のネットワーク構成の秘匿やセキュリティの向上が図れる。
アクセス制御やログ記録、特定サイトへの接続制限といった処理を一元的に実施できるため、企業や学校などがネットワーク管理やセキュリティ対策の手段として導入するケースが多い。また、一度取得したWebページや画像などをプロキシ内に保存して再利用するキャッシュ機能を備えるものもあり、外部との通信量の削減や応答速度の向上につながる。
フォワードプロキシを利用できるのは原則として内部ネットワーク側の端末に限られるが、接続先はインターネット上の任意のサーバを指定できる。一方、インターネット上で誰でも利用できる状態で運用される「公開プロキシ」(オープンプロキシ)も存在するが、通信内容の盗聴や不正利用の踏み台になる危険性があるため、業務用途では通常利用されない。
フォワードプロキシとは対照的に、特定のサーバ群の代理として外部からのアクセスを中継する仕組みは「リバースプロキシ」(reverse proxy)という。負荷分散やSSL/TLS処理の集約、不正アクセスの遮断などを目的として設置され、クライアント側を代理するフォワードプロキシとは通信の向きと代理する対象、目的が異なる。
(2026.6.30更新)