読み方 : イーケーワイシー

eKYC【electronic Know Your Customer】

概要

eKYCとは事業者が顧客の本人確認手続きをインターネットスマートフォンを通じてオンラインで行う仕組み。窓口への来店や書類の郵送が不要で、利用者と事業者の双方の負担を軽減できる。
eKYCのイメージ画像

金融機関などの事業者が顧客の身元や実在性、連絡先などを確認する手続きを「KYC」(Know Your Customer)という。従来は運転免許証やパスポート、マイナンバーカードといった身分証を窓口で提示するか、書類を郵送する方法が一般的で、利用開始まで数日から数週間を要する場合もあった。

eKYCでは、スマートフォンのカメラで撮影した本人確認書類の画像と、利用者自身の顔写真や動画を組み合わせて照合することで、こうした対面や書類のやり取りを省略してネット上で手続きを完結させる。ビデオ通話を用いる場合はその場で顔の向きを変えさせたりまばたきを求めたりすることで、静止画像を使ったなりすましを防ぐ。

近年ではマイナンバーカードに内蔵されたICチップをスマートフォンで読み取り、公的個人認証サービスを利用する方式の普及も進んでいる。一方、本人確認書類を撮影した画像と容貌の静止画像のみを組み合わせる一部の方式は、本人でなくても手続きが進められるため段階的に廃止が進められている。

日本では2018年に犯罪収益移転防止法の施行規則が改正され、金融機関や資金移動業者などによる法的要件を満たしたオンライン本人確認が認められ、普及が進んだ。現在では金融分野のほか、携帯電話契約や暗号資産取引、シェアリングエコノミーや不動産取引など、厳格な身元確認が求められる様々なサービスに導入が広がっている。

(2026.7.8更新)
 

他の辞典等による「eKYC」の解説 (外部サイト)

この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
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