セッションID 【SID】 Session IDentifier

概要

セッションID(SID)とは、Webアプリケーションなどで、通信中の利用者を識別して行動を捕捉し、利用者ごとに一貫したサービスを提供するために付与される固有の識別情報。そのような仕組みをセッション管理という。

コンピュータ上で直接実行されるソフトウェアの場合はOSなどがセッションを管理するためソフトウェア側での制御は不要なことが多いが、WebではHTTP自体にセッションの識別・管理のための仕組みが存在しないため、複数の利用者アクセスしてきた場合にこれを識別する仕組みが必要となる。

そのような場合に発行されるのがセッションIDで、WebサーバWebブラウザ情報を共有する仕組みであるCookieなどを応用し、サーバが初回アクセス時にセッションIDを発行してクライアントが保存する。以降は通信のたびにクライアント側からセッションIDを申告することで、同時にアクセス中の利用者の識別・同定をう。

利用者自体を継続的に識別するユーザー名などの識別子とは異なり、機械的に生成されて一時的に利用されるもので、一連の通信が終了すると破棄される。同じ利用者が次に通信を開始すると新しいセッションIDが与えられる。

(2019.6.22更新)

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この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
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