ディレクトリリスティング 【directory listing】

概要

ディレクトリリスティング(directory listing)とは、Webサーバの機能の一つで、ディレクトリを指定したアクセス要求があると、そのディレクトリに含まれるファイルサブディレクトリの一覧を送信するもの。

https://www.example.jp/dir/」のように末尾が「/」で終わるURLを指定された場合、設定によりデフォルトページに指定されたファイル(「index.html」など)が存在すればそのページを返すのが一般的となっている(「/」は「/index.html」に読み替えられる)。

そのディレクトリデフォルトページが存在しない場合、ディレクトリに含まれるファイル名サブディレクトリを一覧にしてWebブラウザに送信する機能があり、これをディレクトリリスティングという。ファイル名などに自動的にハイパーリンクが設定され、閲覧者は見たいものを指定すれば開くことができる。

ソフトウェアの配布サイトなど、Webサーバ利用者に提供するファイルの集積場のように使う場合には、存在するファイルの一覧をWebページの形でいちいち作らなくてもサーバが自動的に一覧表示してくれるため便利である。

一方、サーバ上に管理用のシステムや外部には非公開の情報設定ファイルなどを置いている場合、その位置や内容も閲覧者に公開してしまうため、情報漏洩や不正操作の原因となる。明確に必要な用途でない限り、Webサーバ導入時には最初にディレクトリリスティング機能を無効に設定することが推奨されている。

(2021.12.10更新)

他の辞典による解説 (外部サイト)

この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
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