読み方:アイピーエムアイ

IPMI 【Intelligent Platform Management Interface】

概要

IPMI(Intelligent Platform Management Interface)とは、遠隔からネットワークを通じてコンピュータのハードウェアの状態を監視したり、管理のための操作を行なうための標準インターフェース規格。対象の電源がオフでも利用できる。

IPMIに対応したサーバには、「BMC」(Baseboard Management Controller)と呼ばれる独立した管理用ICチップが内蔵されており、オペレーティングシステム(OS)などを経由せず、ネットワークを通じて管理用端末のシステム監視ソフトなどと直接通信することができる。

サーバ内でIPMIによる制御が必要な装置にはサテライトコントローラと呼ばれる制御用のチップが備え付けられており、BMCからの指示を受け取って動作する。BMCとサテライトコントローラはIPMB(Intelligent Platform Management Bus)という専用の配線によって直に接続されている。

IPMIを用いることで、遠隔からCPUなど内部の各装置の状態を監視したり、電源のオン/オフや再起動などハードウェアの操作を行なうことができる。画面表示を丸ごと転送して管理側で操作することができ、BIOS/UEFIの設定変更やOSのインストールなども遠隔から行うことができる。

IPMIの最初の仕様は1998年に米インテル(Intel)社によって策定され、大手サーバメーカーの多くが対応した。サーバメーカーの中には、独自にBMCを拡張して自社製品のみで利用できる高度な管理機能を提供している例もあり、「iLO」「iDRAC」「iRMC」など自社固有の名称を付けている。

(2025.8.10更新)

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