ラウンドロビン 【round robin】

概要

ラウンドロビン(round robin)とは、総当たり戦、傘連判状、持ち回り、などの意味を持つ英単語。ITの分野では、複数の主体や対象を順繰りに(同じ順序で循環的に)指名したり割り当てたりすることを指す。

例えば、コンピュータオペレーティングシステムOS)が複数のプログラムを並行に実行するため、単純に実行待ちのプログラムに順番に、均等にCPUの実行時間を割り当てる方式が用いられることがある。このような割り当て方式をラウンドロビンスケジューリングという。

また、ネットワーク上で同等の機能を提供する複数のサーバ間で負荷分散ロードバランシング)をうため、外部からの接続要求を各サーバに順番に割り当てることをラウンドロビン方式という。DNSサーバIPアドレスの問い合わせへの応答によってこれをうことを特に「DNSラウンドロビン」という。

語源はフランス語で「リボンの輪」を意味する “ruban rond” で、17世紀フランスの農民が嘆願書に署名する際、首謀者が特定されないよう中心から放射状に名前を書いたことに由来する。英語ではスポーツの大会などでわれる総当たり方式を指すことが多い。

(2018.11.9更新)

他の辞典による解説 (外部サイト)

この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
1997年8月より「IT用語辞典 e-Words」を執筆・編集しています。累計公開記事数は1万ページ以上、累計サイト訪問者数は1億人以上です。学術論文や官公庁の資料などへも多数の記事が引用・参照されています。
ホーム画面への追加方法
1.ブラウザの 共有ボタンのアイコン 共有ボタンをタップ
2.メニューの「ホーム画面に追加」をタップ
閉じる