仮想ディレクトリ 【virtual directory】 バーチャルディレクトリ

概要

仮想ディレクトリ(virtual directory)とは、ストレージ内のある特定のディレクトリ(フォルダ)を、別の場所にあるディレクトリ仮想的サブディレクトリとして登録する機能。特に、Webサーバなどが公開用ディレクトリとしてコンピュータ内の特定のディレクトリを登録する機能。

Webサーバの仮想ディレクトリ

通常、Webサーバなどは「ドキュメントルート」(仮想ルート)として設定した特定のディレクトリを頂点に、その下位に属するディレクトリファイルを外部に公開する。

このとき、仮想ディレクトリ機能を用いると、ルートに設定した場所とは無関係に、ファイルシステム上の特定のディレクトリルートの配下に加えることができる。

URL/URI上はあたかもルートディレクトリサブディレクトリであるかのようにアクセスすることができ、仮想ディレクトリの下位にあるサブディレクトリファイルなども同じように公開される。

仮想フォルダ (virtual folder)

Windowsファイルシステムのようにフォルダで内部を整理するシステムでも、実際の位置とは独立に特定の位置にフォルダを登録する機能を「仮想フォルダ」という。機能やフォルダなどへのアクセス手段をフォルダ形式でまとめたもの(物理的な記憶領域としては存在しない)も含まれる。

Windowsの場合には、デスクトップ上の「コンピューター」や「ゴミ箱」「ネットワーク」「コントロールパネル」、ユーザーごとの「ライブラリフォルダなどが該当する。これらは実際にはシステムドライブの深い階層に存在する特定のフォルダや、ストレージ上には存在しない仮想的フォルダだが、内容に利用者が素早くアクセスできるよう、あたかもデスクトップ上に存在するかのように登録されている。

また、電子メールクライアントなど、アイテム群を階層的なフォルダにまとめて整理するソフトウェアなどでも、同様の仕組みを仮想フォルダということがある。

(2020.2.18更新)

他の辞典による解説 (外部サイト)

この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
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