スティッキーセッション 【sticky session】

概要

スティッキーセッション(sticky session)とは、ロードバランサ(負荷分散装置)の機能の一つで、セッションが続いている間は同じクライアントを同じサーバへ誘導する機能。

ロードバランサネットワークの入り口で同等の機能を持つ複数のサーバへのアクセスを仲介し、負荷がなるべく均等になるように外部のクライアントからのアクセス要求を振り分ける。

静的Webサイトなどの場合はアクセス要求のたびに異なるサーバへ振り分けられても(コンテンツは同一なため)特に問題は無いが、ECサイトのように各クライアントの状態をサーバ側で管理するセッションの仕組みを利用している場合は、毎回同じサーバアクセスできなければ状態管理をうことができない。

このような場合に利用されるのがスティッキーセッションで、サーバセッション管理のために発行したHTTP Cookieなどの情報ロードバランサが読み取り、直前にアクセスしたサーバへ導く。ロードバランサが独自にCookieを発行してクライアントの状態を管理する場合もある。

(2021.10.28更新)
この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
1997年8月より「IT用語辞典 e-Words」を執筆・編集しています。累計公開記事数は1万ページ以上、累計サイト訪問者数は1億人以上です。学術論文や官公庁の資料などへも多数の記事が引用・参照されています。
ホーム画面への追加方法
1.ブラウザの 共有ボタンのアイコン 共有ボタンをタップ
2.メニューの「ホーム画面に追加」をタップ
閉じる