読み方 : アイビーエムエイチティーティーピーサーバ
IBM HTTP Server【IHS】
概要
IBM HTTP Serverとは、米IBM社が提供するWebサーバソフトウェアで、オープンソースのApache HTTP Serverを同社システム向けに改変したもの。同社のWebSphere Application Server(WAS)に同梱されて提供される。LinuxやWindows、AIX、HP-UX、Solaris、z/OS、i5/OSなど様々なOSに対応している。

Apacheをベースとしているため、Apacheと設定書式やモジュール構成に共通点が多く、Apache運用の知識や経験をそのまま活用できる。その一方で、WebSphere製品群との連携機能やIBM独自のセキュリティ機能、性能改善が加えられており、商用環境での利用を前提とした構成となっている。
WASとの組み合わせでは、利用者からのHTTP/HTTPSリクエストを受け付け、処理要求をバックエンドのアプリケーションサーバへ転送する。Webサーバとアプリケーション実行環境を分離でき、負荷分散や障害発生時の切り替えを行いやすくなる。専用のプラグインモジュール(WebSphere Plug-in)が用意されており、複数のアプリケーションサーバへのアクセス振り分けやセッション管理が可能である。SSL/TLSによる暗号化通信にも対応し、HTTPS通信の終端として証明書管理も行う。
原則としてWASの一部として提供され、単体での提供やサポートは受けられない。主に同社製品の組み合わせで構築されたシステムで用いられる。同社から脆弱性修正やパッチが提供されるため、サポートの継続性を重視する大規模な企業システムや基幹業務向けのサーバ環境での採用が多い。
(2026.5.16更新)