上書き保存 【overwrite save】

概要

上書き保存(overwrite save)とは、ソフトウェアが編集中のデータファイルに書き込んで保存するセーブ機能の一つで、ストレージ(外部記憶装置)などに既に存在するファイルに書き込むこと。

ファイルを読み込んで内容を編集した際に、最新の内容をファイルへ書き戻して反映させるために用意された機能である。ファイルにもともと記録されていた(古い)内容は最新の編集内容に上書きされ、消滅する。

ソフトウェアの操作メニューなどでは、上書き保存のことを単に「保存」(save)と表示することが多い。パソコンでは慣例として、ショートカットキーCtrl+S」(Ctrlキーを押しながらSキーを押す)が割り当てられていることが多い。

一方、新たにファイルを作成して内容を保存したい場合や、以前とは別の場所やファイル名で現在の内容を保存したい場合は、「新規保存」あるいは「別名で保存」(英語ではいずれも“save as”)などの機能・メニューを用いる。

Webアプリケーションやスマートフォンアプリなどでは、最初にファイルを作成すると以降は操作をうたびに(あるいは一定期間ごとに)編集中の内容がファイルに自動保存される仕組みなっているものもあり、利用者が明示的に上書き保存する必要はない。操作メニューに「保存」が存在しない場合もある。

(2023.9.8更新)
この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
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