フェージング 【fading】 衰調 / フェーディング
変動が起こる原因により、干渉性、偏波性、跳躍性、吸収性、選択性、K形など様々な種類に分類される。携帯電話などで特に問題となるのが干渉性フェージングで、地形や障害物による電波の回折や反射で複数の到達経路(マルチパス)ができ、無線機の移動に伴ってそれぞれの経路長が変化することで生じる。「マルチパスフェージング」とも呼ばれる。
干渉性フェージングの影響を軽減するため、電波を受信する際に属性の異なる複数のアンテナを同時に使い、電波状況が優れたものを選択して利用したり、信号を合成してノイズを除去したりするダイバーシティ(diversity)技術が用いられる。
(2020.7.2更新)