ICA 【Independent Computing Architecture】 Citrix ICA
概要
ICA(Independent Computing Architecture)とは、サーバコンピュータの操作画面をネットワークを通じて別のコンピュータ(クライアント)に転送し、利用者が遠隔から操作するシステムを「仮想デスクトップ」あるいは「リモートデスクトップ」という。ICAはサーバ側で展開される画面情報をクライアント側に転送したり、クライアント側で利用者がキーボードやマウスなどを操作した情報をサーバ側に転送したりする際のデータ形式やデータ伝送手順を定めている。
RDP(Remote Desktop Protocol)など同種の他のプロトコルに比べデータ伝送量が少なく、速度の遅い通信回線を経由する場合でも画面描画のもたつきや操作の遅延などが生じにくく、快適に使用できるとされる。
Citrix社のVDI(仮想デスクトップインフラ)製品である「Citrix Virtual Desktops」(旧XenDesktop」や「Citrix Virtual Apps」(旧XenApp)などで採用されている。クライアントの「Citrix Workspace App」(旧Citrix Receiver)は様々なオペレーティングシステム(OS)に対応しており、様々な機種やOSが混在する状況でリモートデスクトップ環境を構築するのに適している。
(2023.4.6更新)