2.4GHz帯 【2.4GHz band】

概要

2.4GHz帯(2.4GHz band)とは、電波の周波数帯のうち、2.4GHz(2400MHz)前後の帯域のこと。一般的には2.4~2.5GHz周波数帯を指し、国際的な取り決めにより産業・科学・医療用の機器が免許不要で自由に利用できるよう開放されている「ISMバンド」(Industrial, Scientific and Medical band)の一つとしてよく知られる。

無線通信用としては無線LANWi-Fi)の初期の規格(IEEE 802.11bなど)や、アマチュア無線、Bluetooth、RFID無線ICタグ)、ワイヤレスマイクなどが2.4GHz帯を利用する。家庭では電子レンジが2.4GHz帯を利用するため、通信電波に干渉して伝送速度の低下や接続の中断などが起きることがある。狭い帯域を様々な用途で用いるため、隣接チャネル同士の帯域の一部が重なる密集したチャネル割り当てが行われており、通信用の電波同士も比較的頻繁に干渉する。

無線LANでは他に5GHz帯がよく利用されるが、2.4GHz帯はデータ伝送が低速に留まる半面、電波が障害物を回り込んで遠くまで届く特性がある。IEEE 802.11bなどは2.4GHz帯のみを、IEEE 802.11acなどは5GHz帯のみを用い、IEEE 802.11nなどは両対応となっている。

(2018.6.14更新)

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試験出題履歴

ITパスポート試験 : 平30秋 問96
この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
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