RU/DU/CU 【Radio Unit/Distributed Unit/Central Unit】
概要
RU/DU/CU(Radio Unit/Distributed Unit/Central Unit)とは、5G移動体通信システムの無線基地局を構成する機能の分類で、RUはアンテナや電波の制御などを、DUは変復調やMAC(Media Access Control)などを、CUは周囲のRU/DUの制御やコアネットワークとの橋渡しなどをそれぞれ行う。基地局と端末を結ぶ無線アクセスネットワーク(RAN:Radio Access Network)を構成する機能・役割を整理したもので、端末-RU-DU-CU-コアネットワークの順に接続されている。4Gの基地局は「RRH」(Remote Radio Head)と「BBU」(Baseband Unit)の2層構造だったが、概ねBBUの役割がDUとCUに分割されている。
「RU」(Radio Unit)はアンテナを制御して端末との間で無線電波の交信を行う機能で、MIMOやビームフォーミングなどの制御も行う。「DU」(Distributed Unit)は信号の変調や復調、MAC層の通信制御などを行う。
「CU」(Central Unit)は配下のDUやRUの制御やコアネットワークとの接続、パケットの暗号化などを行う「PDCP」(Packet Data Convergence Protocol)、端末の無線リソース管理などの行う「RRC」(Radio Resource Control)の処理などを担う。
基地局はアンテナとRUのある「子局」と、CUのある「親局」に分かれており、親局は近隣の子局を集約しデータの送受信や制御を行う。DUはRU側に置く構成とCU側に置く構成を選択することができる。RU-DU間の回線を「フロントホール」(fronthaul)、DU-CU間の回線を「ミッドホール」(midhaul)、CU-コアネットワーク間の回線を「バックホール」(backhaul)という。
(2023.1.23更新)