トランシーバ 【transceiver】 TRX / TX/RX

概要

トランシーバ(transceiver)とは、データや信号の送受信機。トランスミッタ(transmitter:送信機)とレシーバ(receiver:受信機)を組み合わせた造語で、送信機能と受信機能が一体となっている装置や機器、回路などのことを意味する。“TRX”の略号で示されることもある。

単にトランシーバといった場合は、音声などを電波に乗せて送受信できる無線交信機のことを指すことが多い。持ち運んで屋外などで無線通話する携帯型無線機をトランシーバと呼ぶことが多いが、本来の語義は据え置き型も含め無線の送受信が可能な機器すべてを含む。

電話などと異なり同じ周波数チャンネルでは同時に一人しか送信できないため、普段は受信モードで動作しており、話したい人は筐体側面などにある送信スイッチを押しながら話し、終わったら放すという仕組みになっている(PTT:Push To Talk)。

ネットワークケーブルのトランシーバ

コンピュータ通信機器を構成する部品や内部の回路などの一つで、電気信号や光信号、電波信号などを送受信する機能を持つものをトランシーバという。

機器本体とケーブルの間に挟んで装着し、双方の間で送受信される信号の相互変換をう小型の器具や装置などを指すことが多い。光ファイバーを差し込んで機器内部の電気信号と相互変換する装置を特に「光トランシーバ」(optical transceiver)という。

機器にケーブルを装着するためではなく、二本の異なる媒体や通信方式のケーブル間で信号を変換して中継する機器のことは「メディアコンバータ」(media converter)という。

(2019.9.5更新)

他の辞典による解説 (外部サイト)

この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
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